HPをご覧いただきありがとうございます!もなちゃんです。
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ただし当然、中にはネガティブなご意見や誤解のあるコメントも届きます。その中でも多いのは、
「どうせ東大卒だから短期間で合格できたんでしょ」
「自分みたいな勉強のできない人間には真似できないやり方」
「低学歴の自分には参考にならない」
といったものです。
東大卒の人と自分は違うから勉強を教われないのではないか、ということ。私が、生まれつき天才で恵まれてきたから勉強ができると思われているんですよね。
私の過去についてあまり公開していないため、そう思われる方が多いのは仕方ないことだと思いますが、せっかくこのページまでお読みいただいている方には少しだけ過去のことを話しておきます。
私は東大卒ですが、もちろん、生まれた時から東大卒だったわけではありません。
たしかに私が大学時代に知り合った東大生は、生まれた時から東大卒(になることを運命づけられた)の人が大半でした。
両親のどちらか(どちらも)が東大卒だったり、高学歴・大卒だったり、
家が裕福だったり、健全な家庭で生まれたり、不自由なく育てられたり、
偏差値の高い中高に通い、良い教師に出会い、教養のある友人に囲まれ、多額の教育投資を受けて受験勉強を乗り越えてきている秀才が東大卒の大多数であることは論を俟たない事実です。
しかし、私にはそういった恵まれた環境全てがありませんでした。
父親は中卒・母親は高卒ですし、家は貧乏自営業、3人姉弟(弟はすでに自死していますが)で、
両親は某カルト宗教の熱心な信者であり、精神的な虐待を受けていましたし、父親の自己破産や母親の精神病などの問題も多数ある、暗澹たる少年時代を過ごしていました。
高校時代についても、カルトの学校に通わされていて、周りはいわゆる馬鹿ばかりでしたし、まともだと思える教師も一人もいませんでした。もちろん、東大合格者など滅多にいません。さらに、学校が遠く、通学に平日毎日4時間を費やさないといけない状況にありました。
私自身もグレてしまう時期もあり、ギターやゲームにハマってほとんど勉強をしたことがなく、高1時点では3科目の偏差値は40未満でした。中学まではまともに勉強をしたことがありませんでした。
このままだと人生がろくでもないことになってしまうと思い、一発逆転の手段として選択したのが大学受験です。カルトの環境から離れ、自分の人生を歩むために、東京の国立大学に行くことにしました。
もちろん、予備校に通う金銭など、(貧乏で献金に精一杯の親です、)出してもらえるはずもなく、市販の参考書のみを利用するしかない状況です。浪人も選択肢にはありません。
おそらく、99%の人間が、私と同じ状況(偏差値40未満、長時間通学により時間確保困難、塾なし)に置かれている場合、東大を一発で独学合格しようとは思わないかもしれません。
しかし私は違いました。ひねくれた性格(ロック音楽で培った反骨精神)により、その不可能とも思われる選択をしたのです。
短時間しか学習時間を確保できない中で、いかに効率よく学習するべきかについても、今ほど方法論がネットで公開されていない時代でしたので、自分で一つ一つ編み出していきました。これについては、怠惰な性格(愛着障害など、正常な人格形成の阻害によるもの。)が最も大きい勝因と思います。怠惰だけが発明を生むことはよく知られています。
司法書士試験などにおいても、とにかく学習時間を積んで反復すれば合格できると勘違いしてしまう人が多いのですが、それは誤りです。勤勉な性格の(善良な馬鹿)ほど、試験勉強においては不利となるでしょう。
ベテラン受験生には申し訳ないですが、勉強量=努力量ではありません。努力とは、正しい方向へ向けてする修練のことであり、合格に遠ざかる方向へひたすら無駄なことをすることは努力ではないのです。つまり、常にフィードバック(軌道修正)し続けることが、「努力」の必須要素です。自分でフィードバックできるなら独学で、力を借りたいのであれば、個別指導を検討してみましょう。
間違った方向へ無駄な「努力」を続ける人(戦時中の日本軍や、ベテラン受験生)は、残念ながら全く努力をしているとは言えません。
私は超短時間で司法書士試験にも東大入試にも合格していますが、長期間勉強している人よりも、「努力」していることを理解していただきたいものです。「楽して合格」のために尋常じゃない工夫をする人が一番の努力家なのです。
ちなみに、私はもともとがいわゆる「馬鹿」だったので、「馬鹿」がつまづく場所が手に取るようにわかります。「馬鹿」でもわかる説明が誰よりも得意です。「地頭が違うからついていけない」というコメントは、受講生からは、受験指導を続けてきた中でただの一度も言われたことがありません。
また、中毒的なやりこみ癖(沢山のゲームを買ってもらえないので、一つのゲームを異常にのめり込んだことで培われた)も有利に働きました。受験勉強は、モンスターを倒して装備をちまちま集める作業によく似ています。
他者への想像力(お金がかからない図書館で読んだ小説を通して育んだもの)がない人は、残念ですが合格には程遠く、また、合格するべきでもありません。人間的知性とはまず理解不能な他者への尊重を意味するはずです。そして、法律学習における制度趣旨の理解においても欠かせない能力です。それがない人は、国民の権利を擁護し、自由かつ公正な社会の形成に寄与する使命のある、司法書士になってはいけません。
なので、私の指導では、たとえばネトウヨの方、特に高市早苗や参政党などの愚劣な差別・排外主義を支持している品性のない方や、最低限の挨拶や礼儀を知らない方は、発覚次第受講をお断りしています。(その程度の知性では、合格が難しいので、人生の反省から始めてください。)
あとは、極度の不安症(正常な人格形成の阻害によるもの)も重要だと思います。常に不安を抱えながら、試験までの自分の距離を測り続けて、細かいことまで気にする人は合格に当然近づきます。進化論的にも、不安状態ほど、脳が目の前の生存に必要と誤解した情報を記憶しやすくなります。
徹底的な合理主義的思考(カルト宗教への反発の中で培われたもの)も、生まれ持ったものではありませんでした。自分を保つためには合理的であり続けなければいけない環境にいれば、合理的にならざるを得ません。この思考力は、試験での好成績に直結しました。また、試験勉強を通して身につけていくものでもあります。
真実・知識への強い欲求(カルト信仰への反発の中で芽生えたもの)も忘れてはなりません。人が知的であるためには自由でなければならず、自由であるためには知的でなければならず、自由を志向する過程の中で真の知性が育まれていくはずです。真実・知識(とそれを知るための手段)への強い関心は、法律学習のための重要な鍵です。
つまり、
- ひねくれた性格
- 怠惰な性格
- 中毒的なやりこみ癖
- 他者への想像力
- 極度の不安症
- 徹底的な合理主義的思考
- 知的好奇心
これら7つの、試験において有利な性格は全て、私が後天的に培ったものであるため、
「生まれつき才能があるから短期合格できたんでしょ」という批判(僻み?)は的外れであり、不快なのです。
私からすれば、「勉強ができない」人たちの大半が、「勉強を必死にしなくてものほほんと生きてこられた」という意味で、とても恵まれた人たちだと思えます。そのくせに、人を妬むのはいけません。
また、これらの性格があると難関試験合格に近づきやすいかもしれないですが、全部がないからといって合格できないわけでもないので、ご自身の性格や傾向を理解し、再現性のある勉強方法や考え方を身につけて、自分なりに工夫していくことがとても大切ですね。
私がたまたま持っていたものといえば、「自由を志向する強靭な意志」くらいです。
強靭な意志を持たずに、難関試験に短期で合格することは不可能です。
強靭な意志がなければ、現状を打破することは不可能です。
あなたには、絶対に受かろうとする意志はありますか?
絶対に受かって、自由で豊かな人生を送ろうという意志は、ありますか?
それがあれば、あとは何も要りません。今から身につけていけば良いことばかりです。
頑張ってくださいね。
ではでは。

